警察犬といえばシェパードなどの大型犬のイメージが強いですが、これからは小型の警察犬の活躍も増えていきそうだと。
警察犬になった殺処分寸前のトイプードル「アンズ」
生まれて間もなく飼育放棄され、危うく殺処分されそうになったトイプードル
殺処分されかけたトイプードルが、警察犬の仲間入りを果たすまで…育ての親に話を聞いてみた(全文表示) – ニュース – Jタウンネット 東京都
2歳でメスのトイプードル。県動物愛護推進員で嘱託警察犬を約30年育てている鈴木博房さんが殺処分寸前の「アンズ」を引き取り育て見事に警察犬の仲間入り。
「アンズ」は自宅にあった杏の木にちなんで名づけられました。
水戸市で行われた茨城県の嘱託警察犬を選ぶ審査会で見事に合格
殺処分されかけたトイプードルが、警察犬の仲間入りを果たすまで…育ての親に話を聞いてみた(全文表示) – ニュース – Jタウンネット 東京都
審査は犯人の逃走経路を匂いで追跡、犯人の遺留品を発見するというもの。大型犬に混じって堂々の合格。この審査会には49頭が参加し、内3頭が小型犬でした。小型犬で合格したのはアンズだけでした。
トイプードルは体は小さいですが、物覚えが非常に良い犬種。その記憶力ゆえにどんな小さな手がかりも見落とさないという、警察犬に必要な能力を備えており有力な戦力として期待も高いんだと。
また体が小さいという警察犬にとってはハンデとも考えられるものも逆手に取り、犯人が落としたコインや、コンタクトレンズ、小銭など大型犬では気づきにくい小さな遺留品の捜索にもむいています。
市民にとっても大型犬と比べ威圧感が少なく、警戒されず捜索できるのでより身近な存在としてこれからますます重宝される可能性も。
警察犬への道を突き進む
大型犬の中に放り込まれた小さな「アンズ」は、すぐに慣れ、警察犬としての訓練にも参加するようになった
殺処分されかけたトイプードルが、警察犬の仲間入りを果たすまで…育ての親に話を聞いてみた(全文表示) – ニュース – Jタウンネット 東京都
「アンズ」は物おじしない性格で、真っ先に訓練をしたがるほど好奇心旺盛で仕事好き。性格自体も警察犬に適しており堂々の合格。
鼻の良さを自慢にしていますが大好物のエサを目の前にしても惑わされず、職務に集中する自制心も兼ね備えています。
訓練中はもちろん苦労もあり、体の小ささゆえにクモの巣が全身に絡まる、猫と間違われてトンビに襲われるなどなかなかヘビーな状態にも。
そもそも小型犬を採用するようになったのはつい最近で2010年から。
これまではシェパードなど中・大型犬7種に限定していましたが、大型犬を飼う家庭が減り小型犬を飼う家庭が増えたため、犬種を問わずに優秀な犬を選ぼうと言う考えが広がり試験的に犬種の制限を撤廃。
これまでは警察犬といえば堂々としたシェパードが代表的でしたが、これからは市民にとっても近寄りやすく細かい作業が得意な小型犬も現場で活躍する事になりそうです。