タッセルハウス アール・ヌーヴォーの最も有名な建築物の1つ
アール・ヌーヴォー(Art nouveau)は19世紀後半から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に現れ、第一次世界大戦まで続いた人気の芸術運動。
この芸術スタイルは
- 流れるような線、曲線
- 自然からインスピレーションを得た複雑なデザインの使用
が特徴です。
アール・ヌーヴォー建築の最も有名な例の1つはベルギーのブリュッセルにあるタッセルハウスです。
建築家 ヴィクトール・オルタ
タッセルハウスは、アール・ヌーヴォー建築の先駆者の1人であるヴィクトール・オルタによって設計されました。
オルタの作品は光と空間に重点を置き、自然の形をデザインに取り入れました。
非対称的な曲線模様を特徴としたアール・ヌーヴォー様式を装飾芸術から建築へと取り込んだ最初の建築家と言われています。
ユニークなデザイン要素
タッセルハウスは
- ファサードの錬鉄製の装飾
- 花のモチーフや曲線の形を特徴とするステンドグラスの窓
など、ユニークなデザイン要素で知られています。
内部の壁は漆喰で作られた有機的な模様で美しく装飾されており、階段には根元から生えた蔓のような形の手すりが付いています。
建設中に起こった不可解な事件
しかし多くの人が知らないのは、タッセルハウスの建設中に不可解な事件が起こったことです。
いくつかの報告によると、基礎を掘削していた作業員が地面の下深くに埋もれた珍しいものを発見。
さらに掘削を続けると長い間忘れられていた古代の石造物が発見されました。
神に捧げられたある種の祭壇か神殿と思われる馴染みのない石造物。
そこには誰も解読も理解もできない奇妙な彫刻が刻まれていました。
作業員の中にはこの発見が自分たちに何らかの呪いを呼び覚ましたのではないかと考える人も多数いた模様。
石造物の発見直後から、現場で足場からの転落や人身事故を含む不幸な事故がいくつか起こり始めたため。
これらの不気味な出来事が周囲で起こっているにもかかわらず、建設は続けられます。
ついにある日、すべてが崩壊しました。
不幸な事故の謎は永久に解き明かされることはなくても、タッセルハウスは世界で最も魅力的なアール・ヌーヴォー建築
建設段階でタッセルハウスで何が起こったのか、あるいは何らかの超自然的な力が関与したのかどうかを実際に知ることは決してできないかもしれません。
ですが、タッセルハウスは依然として世界で最も魅力的なアール・ヌーヴォー建築の例の1つです。
タッセルハウスはオルタの天才性と先進性、時の試練に耐え美しい建造物を生み出す彼の能力の証です。
タッセルハウスで起こった立て続けに起こった不幸な事故の謎は永久に解き明かされることはないでしょう。
ただ、このようなエピソードもタッセルハウスの素晴らしい完成度に加えて神秘性をもたらしました。
さらに魅力的なイメージを想像させることは、間違いありません。