全身血まみれになりながらも走り続けてしまう、まるでゾンビのように。そんなやばさをビンビン感じさせるドラッグがアメリカで急速に広まっているんだと。
5ドルの狂気 フラッカ
アメリカで流行を始めている「フラッカ」と呼ばれる新種のドラッグを使用すると、意味不明なうめき声をあげながら暴れるようになり、その様子はまるでゾンビのよう。新たな「デス・ドラッグ」として問題になっています。
人間やめてゾンビになる!? 恐怖の新種ドラッグ「フラッカ」がダメ!絶対! | おに怖ニュース
「フラッカ」はスペイン語の俗語で「美しい女性」という意味。「α-PVP」という中枢神経に強い興奮作用をもたらす成分を持っており、日本でも麻薬指定されています。
その安さゆえに「5ドル(約600円)の狂気」とも呼ばれるフラッカは中国で製造されており、化学的には危険ドラッグと似ている。
安価な合成麻薬「フラッカ」、低所得層にまん延 米フロリダ州 写真5枚 国際ニュース:AFPBB News
従来のコカインなどのドラッグと比べると格段に安いのが特徴。1キロ当たり1500ドル(約18万5000円)とコカインの15分の1以下の値段で買うことが出来、インターネットを通じて急速に広がっているんだと。
急激に怯え始める一方、極めて攻撃的になる。そして自らを神や悪魔のように感じ、街路樹とセックスしたり、地面でもがき回り絶叫、窓を叩き割ってベランダから飛び降りるなど、ありとあらゆる奇行に走る。
【警告】全裸になって街路樹とセックス、窓を叩き割って飛び降り!? 急激に広がる合成麻薬「フラッカ」がヤバすぎる!!
特に問題視されるのが使用した際の異常行動。急に怯え始めたと思ったら、怯えながらも異常に攻撃的になるんだと。
誰かに追われているという妄想に取り付かれ街中を裸で駆け廻ってしまったり、走り回っている際に怪我を負い血だらけになりながらも止まることなく走り続けてしまう人もいるんだとか。
確かにびっくりしますね。目の前からいきなり血だらけの全速力で走ってこられると。
この「フラッカ」、常習的に使用し続けると体温が40度以上に上昇してしまうほどの体温変化をもたらします。体がオーバーヒートするかのような熱さを感じ、全裸になって走り出してしまうと。
少しでも体を冷まさなければ、という感覚に覆われるんですかね。命を狙われているような幻覚にも陥り、力尽きるまで走る走る。「5ドルの狂気」で走り出す。この様子が、まるでゾンビのように見えるそう。
製造は中国?
ロイター通信によると、大半のフラッカは中国の会社から「研究用化学物質」などとして空輸便で米国の受け取り先に送付される。その後はインターネットのほか、ガソリンスタンドや路上などで密売人によって販売されている。
トヨタ女性役員逮捕 米国で合成麻薬「フラッカ」蔓延 ドラッグというより『毒』:イザ!
オバマ政権は米中協議の中でもフラッカの問題を取り上げたことがあるらしく、中国が主な製造地だと確信していると。
「フラッカ」に関連した事件・事故、ここ数年で急激に増えており、南フロリダのブロワード郡の発表だけでも2014年に190件、2015年はすでに275件と前年を大幅に超えるほど。
「ドラッグというより『毒』」と指摘する専門家もいる。
【トヨタ女性役員逮捕】米国で新種合成麻薬「フラッカ」が蔓延 ドラッグというより『毒』 流入元は中国か(1/2ページ) – 産経ニュース
死者を出すほどの毒性を持ち、何回でも繰り返し使いたくなる中毒性の強さ。
この2つの要素を備えたドラッグがわずか5ドルで買えてしまうという事実に「5ドルの狂気」と名づけるほどの危機感を感じていると。
この値段だとまだ収入の少ない若者でも簡単に買えてしまう値段なので、アメリカも対策は待ったなしだと考えているよう。