カザフスタンはユーラシア大陸の中心に位置する国で、中央アジアとヨーロッパにまたがる共和制国家。この国で一度眠りに就いたら、一週間近く目を覚まさない奇妙な病気が流行しているんだと。
カザフスタンに拡大する「眠り姫」
カザフスタンにあるカラチ村では眠り病が拡大しており、多くの住民がただひたすら眠り続けるという奇怪な状況が続いています。
6日間一度も目を覚まさない「眠り病」が拡大中ーカザフスタン – ライブドアニュース
眠っている期間は人によって多少の差があるようですが、最大で6日間眠り続ける人も。
不思議な事に眠っているにもかかわらず、まるで起きて生活を満喫しているような寝言を言うこともあるんだと。例えば
「早く乳搾りを終わらせなくちゃ」など、眠っておらず働いているような寝言をしゃべることもあり、なんとも奇妙な眠りに陥っていると。
この眠り病、蔓延し始めたのは2013年。ある日を境に一時期パッとこの症状になる人がいなくなり、この病気は収まったように見えました。ですが、程なく再び起こり、また終わるといったリズムが不定期に繰り返され原因は不明のまま。
眠り病にかかった人は眠る意外にも何か身体に影響はあるのかというと、特に無し。ただひたすら眠り続けるだけで、医者が体を調べても特に異常は見られないとのこと。
命に別状は無いようですが、一人暮らしだとあまりにも長い間眠り続けてしまうと、その間食事が取れないわけで最悪の場合餓死してしまう可能性も。今の時点では、最長6日間なので餓死するほどではないようですが。
詳しくは分かっていませんが、可能性として鉱山から発生している天然ガスやある病気に似ているとの指摘も。
その病気は「エコノモ脳炎」。
睡眠総合ケアクリニック代々木・井上雄一理事長は「“エコノモ脳炎”と似ている」と指摘。
“謎の居眠り病”カザフスタンで流行 テレビ朝日【モーニングバード】|JCCテレビすべて
「エコノモ脳炎」は流行性脳炎の一つで嗜眠性(しみんせい)脳炎の別名。1917年にオーストリアの神経病学者エコノモ(C.Economo)が発見し、報告者の名から「エコノモ脳炎」とも呼ばれ、映画「レナードの朝」でも扱われたことでも知られています。
病原体はウイルスと推定されており、主な症状に高熱、四肢の不随意運動、嗜眠などの症状が。近年この病気を見かけるのは非常にまれで、眠り病と呼ばれる事も。
詳しい原因は分かっていないものの、ただ眠り続けるだけで特に身体に悪影響があるというわけでもないので、掛かったら掛かったで「眠り姫」になった気分で目覚めの日まで状況を楽しむ人もちらほらいるんだと。