村上春樹さんが福島県郡山市で開かれたイベントに参加。公の場で話す事は非常に珍しく、参加した観客も真剣に耳を傾けて過ごしたんだと。
福島のイベントに登場
作家の村上春樹さん(66)が29日、福島県郡山市で開かれた文学イベントにゲストとして登場した。
山陰中央新報 – 村上さんが福島のイベントに登場 ユーモア交え創作を語る
福島県郡山市で作家の古川日出男さん方々が開催した文学イベント「ただようまなびや 文学の学校」の中の「想像力はどう学べるか?」と題した討論会に参加された時のもの。
村上春樹さんが日本の公の場で話すのは珍しいことで、直前まで登場を伏せられていた観客もまさかの登場に大きくざわつき、盛り上がったそう。
村上さんはまず自作の短編小説「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」を朗読。
朗読の練習をしているとドンドン気になるところが出てきて、何回も手を入れ直してしまい止まらなくなったんだと。プロのこだわりですね。
録音や写真の撮影は完全に禁止されていましたが、参加した約160人の観客はあまり聞く機会はない村上さんの肉声に興味しんしんに耳を傾けていたと。
インターネットでは「村上さんのところ」という期間限定サイトで質問に答えたりはしていますが、実際に話しているところはあまり見かけませんね。
執筆作業は「カキフライ」
小説執筆中の孤独な気持ちについて、妻は嫌いだが自分は好物の牡蠣フライを台所で一人で揚げ、食べる「一人牡蠣フライ」の心境にたとえた。
村上春樹さんの執筆の極意「一人牡蠣フライ」 : カルチャー : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
「1人で食べるカキフライはおいしいけど、寂しい。寂しいけどおいしい。孤独と自由の関係のように永遠に循環する」
小説は誰に頼まれて書くわけでもなく、自分が書きたいから書く。カキフライも同じだと。自分が食べたいから揚げて食べる。納得するまで。そこに孤独感はあるが、同時に自由でもあると。村上さんの執筆する際の心の持ち方なんですね。
村上春樹さんがカキフライ好きな事は有名ですが、カキフライを揚げている想像するだけでも肩の力が抜けて想像力が出てくるほどなんだとか。
どんだけ好きなんでしょうね。実際に食べる事はなくても、揚げているという感覚だけで湧き出してくるとか。やっぱり食べるとより一層湧き上がるんでしょうね。
この後福島県郡山市の高校も訪ねて高校生とも触れ合ったようです。