現在中国では、海外SNSの利用は基本的に禁止されています。
フェイスブックの創業者マーク・ザッカーバーグ氏は13億人以上もいる巨大な中国市場で、新たにビジネスを始めるためのプレゼンを行うために訪中したものの、思わぬ所で批判にさらされてしまったと。
天安門広場をジョギングしている写真で大炎上
フェイスブック創業者が天安門広場を疾走すると中国ネットが炎上! 戦車に追われる合成写真も登場
フェイスブック創業者が天安門広場を疾走すると中国ネットが炎上! 戦車に追われる合成写真も登場し… (産経新聞) – Yahoo!ニュース
フェイスブックの創業者マーク・ザッカーバーグ氏が中国・北京の天安門広場をジョギングしている写真をアップロードしたところ、大炎上して戦車コラまで作られる騒ぎに。
中国到着後間もなく、天安門広場をTシャツ・短パン姿で同僚らと紫禁城まで総距離100マイル近くも走ったようです。
なぜマラソンの写真がここまで炎上したのかと言うと、
ザッカーバーグ氏がスポーツに励んでいる場所は「デモ参加の学生らの血に染まったところではないか」
北京でジョギングを楽しむザッカーバーグ氏の写真にSNSで非難ごうごう
と有名な天安門事件のあった場所を笑顔で走りながらの写真を撮ってしまったため。
写真を見た中国のネットユーザーからは冷めた意見が多く、「スモッグの中、命知らずだ」「最も高価な人間空気清浄機だ」と無謀さと無神経さに非難の声が数多く上がる事に。
この訪中、目的はもちろんマラソンではなくてプレゼン。13億人という巨大な中国市場でビジネスの足がかりを掴むための訪問。
中国共産党序列5位の劉雲山氏や電子商取引最大手アリババ集団の馬雲(ジャック・マー)会長らと会談。
中国当局との蜜月も披露し、中国でのフェイスブック解禁に向けて親中派の姿勢をアピールしました。
中国では現在、共産党の支配下にないFacebookやTwitter、YouTube、Instagramなど海外のSNSの利用は禁止されており利用できません。なので、自ら直接赴きアピールする事に。
フェイスブックの収入は95%以上が広告収入なので、単純に利用者が増えると比例して広告収入も増えるため、13億人以上もいる巨大な中国市場はなにがなんでも欲しい市場なんだとか。
実際、当の中国人はFacebookやTwitter、YouTubeが無くて困っているのかと言うとそうでもありません。
中国にはWeChatやWeibo、QQなど様々な中国独自のSNSがあり、ネットでのコミュニケーションには全く困っていない状況。
なのでうまく進出の足がかりを得られたところで、すでにあるSNSの牙城を崩すのはそうたやすい事ではないと。
中国共産党幹部との会談についても、「これほど滑稽な会談は見たことがない」「企業と話し合うが、ネットユーザーたちとは話合わない」と不信の高まる共産党との蜜月アピールに冷めた目を向けられなかなか厳しい対応。
Googleも中国に進出したものの、金盾というひどいネット検閲に反対し撤退した過去があるだけに、フェイスブックがこれからどうなるかは不確定だと。
ザッカーバーグ氏の奥様は中国人なので、ここから攻める方法も考えているとかいないとか。