今中国で「広場舞」という公園などに集まってみんなで踊る踊りが、おばちゃんに大ブームを巻き起こしています。ただ盛り上がりすぎて、大音量で踊りすぎたために近隣住民から苦情が相次ぎ、ついに中国政府が規制する事になってしまったと。
中国のオバちゃんに大人気「広場舞」
これは、中国の中高年女性が公園などに集まって楽しみながら健康作りをする「広場舞（広場ダンス）
中国政府ｖｓおばちゃん１億人、大人気「広場ダンス」に規制の網 １２曲限定、振り付けまで…「統一行動」に過剰反応？（1/3ページ） – 産経ニュース
お金をかけることなく人と交流出来、健康にもいいと瞬く間に広がり、愛好者は全国に「1億人」いると。
周りを気にせず、踊りたい人が参加するという非常に自由な集まりのため、広場には常にいくつものグループがひしめき合っている状態。
踊りの種類も様々で社交ダンスからﾜﾙﾂ、ディスコ、中華ハウスなどダンスのるつぼと化していると。基本的には四つ打ち＆演歌風のメロディーラインに乗せた歌が好まれる傾向にあるよう。
騒音がひどいためついに公害問題へ
スピーカーの付いた巨大なmp3プレーヤーを用意して、大音量で音楽を流して踊っている
広場舞の再評価が生んだ中国ダンスブーム – 日経トレンディネット
あまりの騒がしさから近くに住むマンションの住民は、広場に向けて窓からモノを投げたり、わざと猛犬を放したり、「広場舞」の人達に攻撃をする人も出てきています。
自分が休んでいる時に外から大音量で騒がれると、おとなしくさせたい気持ちも分からなくはないですけど。
ただそこは中国のおばちゃん達、めげる事など一切無く、自分達の場所はしっかり守る。自分たちが「広場舞」を踊るスペースがないと判断すると、躊躇することなく車を移動させ、場所の確保に乗り出します。
広場に止めてある邪魔な車を、集まったおばちゃん達が手で押しながら移動させ、快適に踊れるスペースを確保、とおばちゃんの強さをひしひし感じさせてくれます。
また広場に留まらず時間があればどこでも踊りだす。
渋滞中の高速走路、地下鉄の中、国を飛び越えロシア・モスクワの赤の広場、フランス・パリのルーブル美術館周辺とドンドン勢力を拡大し世界的なブームを巻き起こしかねないほどなんだと。
この手のブームは広がるにつれおかしな方向に行く事はよく見られ、「広場舞」も例外なく。
特に奇抜な衣装で踊り出す人が現れだし、仮面を着け、左右半身が黒で半身が白のファッションのおばちゃん達。
背中で腕を組んで足を伸ばしつつ歩き、隊形やポーズを変えながら踊る、まさにパレードのように踊り出す集団が。このような暴走した集団ダンスのおばちゃん達は「暴走族」と呼ばれて問題になっています。
本人達はとんでもなく楽しそうでそんなに突かなくても、と一瞬思ってしまいそうになります。
とはいえ、近隣住民から苦情が多いのも事実、ついに中国政府は取り決めを決定します。
政府は「強制ではない」として、罰則などもないが、６００人以上の公認指導教官を全国に派遣し、周知徹底している
中国政府ｖｓおばちゃん１億人、大人気「広場ダンス」に規制の網 １２曲限定、振り付けまで…「統一行動」に過剰反応？（1/3ページ） – 産経ニュース
中国政府がダンス用の楽曲として１２曲を選び、振り付けも決めることに。
中国政府曰く、「今後、広場ダンスは全国で統一され、ポジティブなエネルギーを人々にもたらす、科学的に考え出された全く新しい踊りになる」とのこと。
おばちゃんから始まった「広場舞」ですが、ネットで動画を見た若者たちにも火がつき始め、全国各地で踊りだすという現象も起こっており本当に中国全土にポジティブエネルギーを爆発させる可能背を秘めているようです。
