環境汚染は中国がダントツだと思っていましたが、インドが超えて世界一の座に輝いたんだと。まあ、もらって嬉しいようなもんじゃないですけど。
環境汚染世界一に
インドの首都は、PM2.5の濃度が世界で最も高い
大統領すら寿命が縮む、世界最悪の大気で3日過ごせば6時間 – Bloomberg
大気汚染物質「PM2.5」という濃度は、1日で2時間、寿命が縮む水準らしく3日間滞在した記者から、インドの空気で6時間寿命が縮んだと皮肉(?)を言われるほどだとか。
確かに凄い光景ですね。本当に一寸先は闇な状態。工場や車の排気ガスなどで数メートル先も霞んで見えない世界。
共和国記念日に行われたジェット戦闘機のショーも、あまりのスモッグで見えないほど。でもジェット機に濃淡がつきすぎてて見ようによってはアートみたいに見えなくもない。
インドでは工業排水を管理する施策がないために、多くが川に廃棄
インドで動き出す「ガンジス川浄化大作戦」 | モディ政権で始まるインドの夜明け | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
工場の排水などがそのまま垂れ流されているので、川も泡だらけに。ガンジス川の支流であるヤムナ川も川というより完全に泡風呂みたい。
それでもインドの人たちにとっては神聖な場所である事に変わりはないので、いつもと変わらずヒンズー教の祭り、祈りの儀式が行われているんだと。健康面では心配になりますね。ホンマに大丈夫なんか、と。
ここまで進んだ環境汚染の原因、インドでは発電エネルギーを大気汚染の原因となる化石燃料に頼っていたり、自動車が増えすぎてることが主な原因。日本もいつか来た道ですね。
生活にも甚大な影響
12月~1月にかけて気温が一気に下がり一桁台になり、大気汚染も合わさってとても生活し辛い環境に
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インドといえばガンジス川に始まる川を利用するイメージが非常に強いですが、川の深刻な水質汚染により住民に重大な健康被害をもたらすことに。
例えばある村の小学校では生徒270人のうち108人が何らかの病気や障害に苦しむことになり、ひどい症状になると失明などの病気にかかる人も後を絶たないんだとか。
14日、ガンジス川の川面に100体以上の遺体が漂流
ガンジスに遺体100体以上漂流 健康被害の可能性調査 – 産経ニュース
この問題で争いが起こり大量殺人でも起こったのかと考えましたが、そうではなく健康被害なんだと。
そもそも死体を流す事自体はヒンズー教の風習。一部の信者はガンジス川に死体を流すことを風習にしていますが、一度に100体というのは過去から考えてもあり得ない出来事なんだと。
市民団体が発見し調べたところ、周辺地域で深刻な健康被害があった可能性があるそう。その結果、一度に100体以上もまとめて流すことに。
「ガンジス川の浄化」を公約に
インドのモディ首相は、ガンジス川汚染対策に乗り出すと約束
インド、ガンジス川沿岸に数千の公衆トイレを設置、野外排泄汚染を防ぐ | 新華ニュース 中国ビジネス情報
2014年5月、選挙公約に「ガンジス川の浄化」をあげて当選した「ナレンドラ・モディ首相」。
今まで汚職や管理不足といった原因から望むような成果を上げられていなかったガンジス川の浄化政策に本腰を入れて着手していく決意だと。
まず「ヒンズー教の聖なる川」と呼ばれるヤムナ川にごみや儀式用の花、供物を流した場合に罰金を制定。5千ルピーの罰金を貸す事に。
ただこれに対して、宗教上の理由から困惑している人も多くすんなり行くかはまだ未定。儀式に使った花や祭具、神の肖像画などを川に流す習慣がヤムナ川の地元にあり、反発が起こる可能性も。
インドのヒンズー教の価値観や国民の生活習慣など、深く考えなければならないことは多く、前途多難といったところだと。