軽い気持ちで写真を無断撮影し、Twitterに投稿したところ、「侮辱罪」で書類送検される事態になってしまったと。写真投稿に添えたコメントが大問題だったんだと。
コメントつきで無断撮影した写真を投稿
列車内で眠っていた障害のある女性（１６）の画像をツイッターに投稿したとして、札幌・手稲署は１０日、侮辱容疑で札幌市の高校２年の女子生徒（１７）を書類送検した
居眠り姿投稿し侮辱容疑 高２女子を書類送検 | 河北新報オンラインニュース
投稿はしたものの写真に気づいた被害者の母親から削除を求められすぐに応じ削除したものの、少女の母親がすでに８月３日に警察に相談していたため書類送検される事態にまで至ったと。
投稿した際の「わらいとまんないしぬ」とのコメントをつけたことが、侮辱だとみなされたそうです。女子高生自身も容疑を認め反省してるそう。「笑いのネタにしたかった」と軽い気持ちでやった事が思わぬ大事になってしまった例ですね。
「侮辱罪」とは
侮辱罪とは刑法２３１条において「事実を摘示しなくても、公然と人を侮辱した者は、拘留又は科料に処する。」と定められています
辛口コメンテーターのファッションチェックは侮辱罪に当たるのか？
懲役３年以下または罰金５０万円以下の罰が設けられており、人の社会的評価を落とす行為に対して適用されます。
「名誉毀損」との違いがいまいち分かりにくいですが、
- 「侮辱罪」 具体的事実を摘示しなくても、人の社会的評価を低下させたと判断されるものに適用
- 「名誉毀損」 具体的事実の摘示が必要とされており、この「事実の摘示」の有無が侮辱罪との違いに
「お前は本当にバカだなぁ！」と皆の前で言うのは、具体的な事実の指摘を伴っておらず、単に軽蔑の価値判断を示しているだけですので、侮辱罪
名誉毀損罪、侮辱罪とは（2/11） | 法律アプリ開発室
「英単語の暗記が悪すぎていつも赤点、追試を受けてたよね、お前は本当にバカだなぁ」みたいに具体的な事実の指摘を伴う形で言うと「名誉毀損」になると。気をつけたいのは、事実がウソかホントかは関係ないという部分。
人の社会的評価を低下させる目的で行う事自体が問題で、たとえ軽い冗談だとしても引っかかる事になります。
無断撮影自体はつい軽い気持ちでやってしまいがちですが、撮られた方はもちろんいい気分はせず、それにひどいコメント付きでやられた日にはたまったもんじゃないですね。見ず知らずの他人の写真を投稿するのは気をつけたほうが良さそう。
ちなみに人の社会的評価を低下させるコメントをつけなくても、写真だけでも肖像権の侵害とみなされる可能性があるそうです。
