日本でもエネルギー問題は大きな注目を集めていますが、風力発電にプロペラを必要としない新しいタイプが登場するよう。
「Vortex Bladeless」
“スペインの会社「Vortex Bladeless」が提案している風力発電機”
出典Vortex bladeless turbines wobble to generate energy
Vortex bladeless turbines wobble to generate energy
風力発電というとでかいプロペラが風を受け、回ることで発電するイメージがありますけど、「Vortex Bladeless」は羽を必要とせず「渦度」と呼ばれる渦の回転を利用した空気力学的効果によって発電するんだとか。
風で棒が揺れることで、タービンが回り「渦度」が起こるんだと。
この「渦度」と呼ばれる仕組みに風力発電は、非常に安価に作れるのが特徴で従来タイプより53%ものコストダウンが図れることから次世代発電として大きな注目を集めているんだそう。
羽根がないというメリット
従来のプロペラタイプも長年使われてきただけあって安定性はあるものの、不意の事態にトラブルが起こる事も多々。例えば、
ハリケーン級の突風がおそい、その風の威力にタービンの回転が、ついていけずにジェネレーターから火の手が上がることも
風力発電にも限界があるって知ってた? 予想外のタービン回転スピードでクラッシュ炎上! : ギズモード・ジャパン
台風などの極端に強い風が発生した場合、あまりの風にタービンの回転が上がりすぎて耐え切れなくなる、羽が折れるなど耐久性の面からのトラブル。
大型の鳥類が羽にぶつかりプロペラを折ってしまったり、鳥自体が引っかかってしまうバードストライク、単純に景観といった見た目の問題も。
これに対して、プロペラを持たず棒が揺れることで発電するこのタイプは強い風への耐久性、低コストで作れるなど利点も多いんだと。
プロペラがない分、大幅にコンパクトになり設置場所もより選択肢が増えることに。
日本でもエネルギー問題は今ホットな問題になっていますが、次世代の風力発電機「Vortex Bladeless」も選択肢にはいってきそう。
2016年に商品化するため着々と準備が進められています。