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電車内で暴行も無罪。「スマホから飛んでくる電磁波が体に刺さる」詳しく知らない統合失調症の症状

豆知識

スマホから飛んでくる電磁波で激痛を感じた、と一瞬「えっ」と思う理由ですが、責任を逃れるため適当に言っているわけではなく統合失調症だったと。

スマホの電源を切らなかった

ことし(2015年)3月、橋本市のJR和歌山線車内で、スマートフォンを操作していた20代の男性を殴ったり蹴ったりした
スマホ操作で暴行の男性に無罪判決 | WBS和歌山放送ニュース

スマートフォンを使っていた20代の男性に暴行を加え、暴行罪に問われた事件。求刑は懲役6月でしたが、和歌山地裁は無罪の判決を言い渡しました。
そもそも電源を切らなかったぐらいで殴ってしまったのかというと、「スマホから飛んでくる電磁波が体に刺さり激痛が走った」。痛みに耐えられず注意したものの、被害者は切ることなく無視されたと感じ怒りが爆発してしまったんだと。
んん?と一瞬思いましたが、その場で適当に言ったんではなく、精神鑑定の結果から統合失調症だったと判断。幻覚や妄想の影響で善悪の判断ができない精神状態だったため無罪判決を言い渡す事に。
日本の刑法には、責任能力がない者の行為は罰しない、という制度があるため。
責任能力とは何を指すのかというと、物事の善悪が判断でき、なおかつ判断に従って行動をコントロールできる状態を指します。
なので、裁判でも統合失調症者の多くは心神喪失状態で正常な判断が行えなかったと判断され、無罪が言い渡される事が多いんだと。
無罪になったからといって、すぐに元の生活に戻れるかというとそうでもなく

心神喪失又は心神耗弱の状態で重大な他害行為を行い、不起訴処分となるか無罪等が確定した人に対して、検察官は、医療観察法による医療及び観察を受けさせるべきかどうかを地方裁判所に申立てを行います
心神喪失者等医療観察法|厚生労働省

半ば強制的に治療のため入院する事になります。
強制入院になった場合、退院時期は明確に決められるものではなく「対象行為を行った際の精神障害を改善し、これに伴って同様の行為を行うことなく、社会に復帰することを促進する」と、再び繰り返す可能性がないと考えられるまでは退院は出来ません。治ったと当人が思っても、当人の意志で簡単に退院できるわけではないと。

統合失調症

統合失調症は、幻覚や妄想、興奮などの激しい症状のほかに、意欲の低下や感情の起伏の喪失、引きこもりなど、多彩な精神症状を呈する病気
セルフチェック | 診断する | 統合失調症ナビ

10代後半から30代半ばに発症することが多く、知覚や思考、感情、行動など幅広い範囲に症状が現れる病気。発病危険率は0.82%ほどで、男女に関わらず120人に1人くらいが生きているうちにかかることがあると。
主な症状に、実在しない声が聞こえる(幻聴)、起こっていないことを信じ込む(妄想)があり、自分が悪口をいわれている、だまされているといった被害妄想に覆われるのも特徴。
自分はイエス・キリストの再来、世界的大スターなど誇大的な妄想をしてしまうことも。

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