今までに戦前の第一次、高度経済成長期の第二次と2回起こり、このたび「第三次こけしブーム」が到来中なんだとか。特に若い女性にはまる人が増えており「こけし女子」と呼ばれる女性も急増しているんだと。
素朴で愛らしい、「第三次こけしブーム」到来
実はいま、戦前の第一次、高度経済成長期の第二次に続く、第三次こけしブームの最中なのだとか。
第三次ブームで静かに盛り上がる「こけし」の魅力とは? | リクルートライフスタイル-流行・トレンドのWEBマガジン
素朴でかわいらしい、という理由で東北の伝統こけしにはまる若い女性が急増しているんだと。
価格が数千円程度と手に取りやすく、手作りで一点ものというレア感も女性の心をくすぐる大きな要素になっています。
他人と被る事がないのは確かに大きいですね。同じ趣味を持つ人と見せ合っても、新鮮な目で見ることができ、見せ合う楽しみは高くなりますし。
こけしの専門誌というのも発行されていて、
“不定期月刊”という不思議な刊行サイクルで発刊されたのが、こけしマニアのためのこけし専門誌「こけし時代」だ。
よりにもよって「こけし」の雑誌を! 広告が全然入ってないので心配だ(エキサイトレビュー) – エキサイトニュース(1/3)
内容は、主に旅とこけしと温泉。旅の合間にこけし、温泉の合間にこけしと、こけしを中心に考え満喫する旅というのもなかなか乙なものになりそうですね。
「こけし時代」、買える場所はネット通販や一部店舗と限られていますが、売れ行きは好調で供給が追いつかない事もしばしば。
そもそもこけしとは
元々は東北の木地師(木のお盆や器を作る職人さん)が副業として子どもの玩具として作ったのがはじまりです。
kokeshi pop ポップでカワイイこけしの世界 | PARCO MUSEUM | パルコアート.com
厳しくも豊かな風土を持つ東北の山間地で生まれたものが伝統こけし。子どもの玩具として作ったものが、温泉街のおみやげ店で売られるようになったことから日本中に広まることに。
「こけしの産地には温泉あり」という格言もあるほどこけしと温泉は切り離せないものになっています。定番の旅行土産ですしね。
こけしは地域ごとに11系統の異なるタイプがあり、
姿、形などにより、土湯、弥治郎、遠刈田、鳴子、作並、山形、木地山、南部、津軽、蔵王高湯、肘折の大きく11の体系に分けられています。
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工人(こうじん)と呼ばれる東北の職人さんにより、1点ずつ心を込めて手作りされます。
一見同じように見えるものも多いですが、こけしの素朴で温かみのある姿は東北各地の風土が育んできた歴史と様式が表れており、見る人の心をひきつける大きな特徴に。
深刻な後継者不足に悩みも
伝統のこけし文化ですが、工人さんの高齢化と、今回の東日本大震災により、このままでは多くのこけしの系統が消滅の危機にあります。
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伝統こけしを作る工人と呼ばれるには師匠から技術を継承しなければならず、その継承がなかなかうまく進まず危機的な状況にあるんだと。最悪の場合、伝統こけしが日本の文化から消えてしまう可能性も。
技術の継承とは具体的に
木材の買い付け
運搬、裁断
ろくろを回して絵付け
までの総合的な技術を指します。
全て学び一人前になるには10年近くもの長い時間を要するため、今のうちになんとかしないと学び終えるまでに学びの師が亡くなってしまう可能性もあり、こけし文化が途絶えてしまう事態に。
後継者問題は、色々な分野から聞きますけどこけしの作り手も大きな転換期を迎えています。