潜水艦で陰湿ないじめ、もはや逃げ道なし。海上自衛隊員の拳銃自殺未遂でついに両親が提訴

自衛隊のいじめ問題はたびたび耳にしますが、その対応があまりにもひどいと該当自衛隊員の両親が提訴に踏み切る事に。

逃げ場なしの潜水艦で陰湿ないじめ

３年前、広島県の海上自衛隊・呉基地で自殺未遂をした２等海尉の男性の両親が、上官の暴力などが原因だったとして、国に損害賠償を求める訴えを起こしました。
海自隊員自殺未遂「上官の暴力が原因」両親が提訴 – BIGLOBEニュース

2016年2月3日、３５００万円の損害賠償を求めて山口地裁に提訴しました。
自殺未遂をした自衛隊員は潜水艦「そうりゅう」での勤務中に拳銃自殺を図り、なんとか一命は取り留めたものの、現在も寝たきり状態のまま自宅療養を続けています。
日ごろから同じ潜水艦に乗っていた上官から暴行や暴言を受けており、頭部や肩など殴られるなど繰り返し行われる陰湿ないじめにうつ病を発症することに。
これは想像する以上に厳しいでしょうね、実際やられると。潜水艦という逃げ場の無い閉鎖的な空間でねちねちとやられ続けるわけですから。
自衛隊のいじめ問題はたびたび耳にしますが、今のところ一向に改善される気配は無い様。自衛隊の中ではこの程度耐えられないようなら国を守る事なんてできない、みたいな精神修行みたいなもんでもあるんですかね。
ニコニコ超会議に出るなどフレンドリーなイメージもありますけど、こういう話が当たり前に出続けると自衛隊になろうという若者もドンドン減るでしょうね。
自衛隊は自分が入るもんじゃなくて、入った人を応援するだけのもの。
この件ですが、

海自は昨年１０月、指導中の暴行が自殺未遂の主な原因だったとして、上司ら３人を停職１０日などの懲戒処分にした。
「上司の暴行で自殺未遂」＝自衛官の両親が国提訴?山口 – WSJ

海上自衛隊が設置した事故調査委員会は暴力による指導や上官による状況把握の不十分さを認め、該当の自衛隊員が精神的に不安定となり、拳銃使用の可否に関する判断力が低下していた可能性があると結論付けました。
ですが、暴力による指導があったと認めたもののいじめとは認定せず。関係した上官らの懲戒処分も停職１０日と軽い上に非公表としたため、本当に改善する気があるのかも分からず、精神的苦痛を受け今回の提訴に踏み切ったと。