ギリシャの経済危機が非常に深刻だという話は良く聞きますが、それに伴って自殺者も倍増しておりギリシャは正念場を迎えていると。
ギリシャの深刻な経済危機で自殺者倍増
経済危機の勃発以来、ギリシャ人口の失業率は２７％に悪化し、購買力は前世紀８０年代の水準までに下降し、自殺者数は４０％増加した
ギリシャ 経済危機で自殺者数は４０％増、スマイルクラブが人気上昇中 | 新華ニュース 中国ビジネス情報
１９８３年１月から２０１２年１２月までに発表した自殺者数に、統計上は事故死に分類されましたが、実際は自殺と考えられる死者を加えた統計。
2011年時点で自殺率は10万人あたり6人と債務危機前から倍増し、現在も深刻な状況が続いています。
ギリシャで信仰されているギリシャ正教、精神障害者である場合を除き自殺者の葬儀を禁止。なので自殺であっても葬儀を行うため遺族が隠して進めてしまうケースが多く、正確な数は把握しづらいとも。
この背景に今なお深刻なギリシャの経済状況があります。
給料の遅延が目に見えて激増していて、特に中小企業のダメージは非常に大きなものがあるということだ
給料は遅延、国は無策、自殺者多発。ギリシャの地獄と日本
生活するため必死で働いても給料がもらえない、非常に厳しい生活を強いられています。
そのため、
ギリシャの首都アテネでは無料の食べ物をもらうため住民が東正教会で列を作り、繁華街では衣料品量販店前のゴミ箱から捨てられた衣服や生地を拾い集める住民で込み合うほどに。
2012年に起こったアテネの広場でのる緊縮策に抗議を示す年金生活者の相次いでの自殺も大きな波紋を呼びました。
国会議事堂前のシンタグマ広場で、70代の元薬剤師の男性が銃で頭部を撃ち抜き拳銃自殺した件も。
70代の男性が悲痛な遺書を残していた事も世間に衝撃を与え、「年金保険料を３５年間払ったにもかかわらず、政府のせいで生きていけなくなった」との内容。
支払い続けたにもかかわらず年金を受け取る事ができず、自殺に追い込まれる状況に「これは自殺ではない。国家による殺人だ」との声も多く深刻さが理解できます。
ギリシャの経済情勢はデフォルト危機などたびたび耳にしますが、個人ではもうどうにもならない状況に追い込まれ国民の疲弊が止まらない現在の状況。
今すぐ変える有効な手段も無く、まだしばらく国民の正念場は続きそうだと。
