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ライオンも首をつる、絶望で満たされたインドネシアの「死の動物園」

豆知識

インドネシアにある東南アジア最大規模の動物園であるスラバヤ動物園。この動物園での動物の死亡率が異常な数字で別名「死の動物園」と呼ばれています。
その根底に経営陣の対立があり、飼育員のモラルも低下し、管理体制や飼育環境が劣悪を極める、改善が急務なんだと。

東南アジア最大規模のスラバヤ動物園

この動物園は、数年前から数百匹の動物が死に、「死の動物園」と呼ばれる
インドネシア「死の動物園」でライオンが首つり – ライブドアニュース

インドネシア・東ジャワ州スラバヤにあり、東南アジア最大規模の動物園。動物が若死にしたり、虐待されたりする事例が多発し、世界で最も残忍な動物園と評されるほど悪名高い。
園内の動物の不可解な死亡例も後を絶たず、

インドネシア・ジャワ島東部のスラバヤ動物園で、ライオンが檻の中で首をつった状態で死んでいるのが見つかった
「死の動物園」、今度はライオンが首つり インドネシア:朝日新聞デジタル

1歳半のオスの「マイケル」で、金属のひもで首をつられた状態で見つかります。大柄なライオンがなぜ首を吊る形で、と疑問ですが、飼育員は過失でなくあくまでも事故だと主張。
ですが、殺害された可能性も高く、動物愛護団体は管理体制を厳しく批判し、地元警察も捜査を始める事態に。
他にも「死の動物園」と称されるにふさわしい動物の死亡や虐待事例が多数あり、オランウータンやトラ、キリン、コモドオオトカゲなどが飼育員の過失により死んでいます。
日光が入らない過密状態のおりで飼育されたため、コモドオオトカゲの赤ちゃん13匹が死亡。
胃から大量に食品の包装袋の塊が見つかったキリン。
極端にやせ細り動くのもままならないスマトラトラ。
展示スペース内に住むオランウータンに来場者が火の付いたたばこを投げ入れ、拾ったオランウータンが吸う姿を楽しむ「たばこを吸うオランウータン」を園内の売りにしている事も問題視されています。
スラバヤ動物園には現在3000等前後の動物が生活しており、そのうち2008年は362匹が、2009年には327匹が死亡しており、死亡率は尋常じゃありません。大半は、肺炎や下痢、栄養不良など適切に対応すれば治療可能な病気でした。
あまりの管理体制のひどさに動物愛護団体や著名なミュージシャンが動物園の閉鎖要求をしており、

英国のミュージシャン、モリッシーが、インドネシアのズルキフリ・ハッサン森林相に手紙を送り、動物虐待が頻発しているスラバヤ動物園を即時閉鎖するよう要求
【インドネシア】「スラバヤ動物園の即時閉鎖を」英ミュージシャン : マレーシアのニュース・お役立ち情報|南国新聞

劣悪な飼育環境や管理体制を改善できないのであれば、閉園すべしと世界中から多くの声が届けられ、嘆願署名も届いているほど。
なぜこうした動物の連続死が改善できないほど管理体制が劣悪になったのかというと、根底に経営陣の対立があるんだと。

経営陣が動物園の経営権をめぐって争うのにかまけていたおかげで、動物は放置されて死んだ
インドネシア最大の動物園で数百匹が死亡、経営陣対立で放置 国際ニュース:AFPBB News

維持費としてインドネシア政府が年間数十億ルピア(数千万円)を支給しているにもかかわらず、約20年もおりを新しくしない、食事を与えないなど生活環境を改善せず、動物そっちのけで熾烈な争いを繰り広げ続けます。
このまま任せては置けないと、スラバヤ市が動物園の管理を引き継ぎましたが状況はあまり変わっておらず、動物にとってはいまだ劣悪な生活を強いられたままで、見通しも立っていないと。

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