無線LANビジネス推進連絡会というところが計画しているそう。
https://www.tabroid.jp/news/2014/05/00000japan-wifi.html
大規模災害時に、ドコモ、au、Softbankなど各通信事業者の公衆無線LANを無料で開放すると。これは期待したい試みですね。
2011年の東日本大震災のような大規模災害が発生すると、設備が故障したり同時に多数の人が繋ぎ過ぎて回線の混雑が起こり携帯電話が繋がらなくなったりしましたしね。
「00000JAPAN」という統一SSID、端末のWi-Fi設定をオンにした際、一番上に表示されるようにするためゼロを5つ並べたと。緊急時ですからとにかくすばやく使えるようにするため、オンにすると同時に設定できるようにしたと。
実際に使用する際、無料開放が発動する目安は「72時間以内」になるそう。
「72時間以内」というのは、この時間内なら家が崩れて下敷きになった場合など重傷を負ってしまった人でも助かる可能性が高いからだと。72時間を境に生存率が大幅に低下することからも、出来るだけ早く開放することで必要な情報を集め適切な救助を行えるようになると。
ちなみに、災害用統一SSIDは世界で初めての試みだそう。日本は地震大国としても知られているぐらい自然災害が多いのでドンドン積極的に試して欲しいですね。
ただ、現時点では課題も多く考えなければならない事も。
・Wi-Fi設定の仕方になれていない
災害が起こったとき、被災者がスマートフォンでSSIDの設定、入力することになれておらず使えない可能性が。
これはもう周知するしかないかと。
・接続率が高くない
岩手県釜石市で実験を行ったようですが、参加者の半数が「00000JAPAN」に接続できなかったそう。
・通信内容を暗号化していない
「00000JAPAN」を使って通信する際、クレジットカード番号や重要な個人情報をやりとりすると傍受される恐れが。
これはSSLなど使えば割かし簡単に解決できるんじゃないかと。
起こらないに越したことはないですけど日本に自然災害が多いのは変えようもないので、こういう対策が世界に先駆けて行われるのは期待です。
