ネット上では、リアルに会って話すよりも言葉遣いが悪くなってしまいがちですが、ここ数年、誹謗中傷など名誉毀損での情報開示が増えているという話。
「詐欺師やぶさいく」といった、軽い(?)悪口ぐらいでも裁判所が開示を認めるんだそう。
顔写真だけでも
新潟市の30代の夫婦が、Twitter社に対して発信者の情報開示を求め、認められた。
「安保法案反対デモで孫が死んだ」とTwitterに?の投稿→発信者の情報開示命令
これはつい最近ですね。「安保法案反対デモで孫が死んだ」とのうその書き込みに娘さんの写真を使われたというもの。まあこれはでたらめに加えて、写真を無断転用されているのでしょうがないのかなあ、とも。
娘さんが死んだは、ちょっとした冗談だったとしてもしてもやりすぎたかんじ。
ネット上でなりすましの被害が相次ぐなか、顔写真の無断転用で裁判所が投稿者の情報の開示を命じるのは異例だということです。
ツイッターにうそ 投稿者の情報開示命令 NHKニュース
しょうがないと思いましたが、こういう例で開示命令が出るのは異例なんだと。ネット上の被害の多さに裁判所が判断を変え始めているのか、元々問題があったけど訴える人がいなかっただけなのかは良く知りませんけど。
Twitter上を見てみると、歓迎する意見が多そうですけど子供の写真を不用意に上げるな、といった意見もあるよう。これは、書き込んだ人の分が悪そう。
「詐欺師やぶさいく」でも
今回のケースで興味深いのは、詐欺師やぶさいくといった、今となっては大して酷い言葉とも思えない単語で名誉毀損が認められている点だ。
「ネットは匿名」のウソ…中傷ツイートに情報開示命令~ネットウヨク論:番外編
顔写真の件は死んだというやや行き過ぎたでたらめに、写真を重ねてしまったのでしょうがないかと思いますが、ぶさいくだけでも開示を求められるってどうなんでしょう?
ぶさいくなんて軽い悪口とも言えなくないので、これで警察沙汰にまでなるのは恐ろしいですね。言っていいというわけじゃないですけと。
見ず知らずの人からいわれると気分が悪くなるのは当然だと思いますが、売り言葉に買い言葉といった場合もありますし。
汚い言葉は使わないけどもツンツンくる嫌味な言い方される、その後ストレートにぶさいくと言う。こんな場合に、ぶさいくといった方だけが訴えられるという可能性も。
きれいな言葉で罵るというのは言葉のテクニックも必要になるので、言葉の達者な人ともめると一方的に訴えられかねないですね。言葉の引き出しが少ないと、ストレートにしか言えないですし。
言葉の引き出しが少ない私はネット上で言い合うのは避けたほうが良さそう。気の聞いた言い回しとか出来ないですし。
訴えられてしまうと、刑法上は名誉毀損罪が成立し、民事上でも不法行為に該当する可能性があるんだと。
ネットの匿名性はもう諦めるしかない?
ネットは匿名!」 なんて言い分は、もはや通用しないと諦めるべきである。
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裁判所も世の中の流れを感じてるのかどうかは知りませんけど、少し恐ろしさも感じますね。
「殺す」や顔写真の例など著しい損害がある場合はしょうがないと思いますが、ぶさいくなんて熱くなって言い合ってしまうと、つい言ってしまう事もあるようなことでホイホイ開示されるのはどうなんですかね。
そもそも、言われたからといってそれほどの損害があるとも思えないですし。嫌な気分になるのは分かりますよ、そらそうでしょう。ただそれだけで、警察沙汰にまでなるのはどうなんですかね。
まあでも実際、訴えられると開示される可能性が高い以上、言葉には良く気をつけるしかないんでしょうね。