観光地としても人気のあるスイス、ですがここ最近は自分の命を終わらせるために旅行する「自殺旅行者」が増えているんだと。スイスでは1941年から安楽死が認められており、外国人に対しても認められているため。
他国の事と考えるのではなく、日本も安楽死について参考にして議論する必要がありそうです。
進んだ安楽死制度を持つ国スイス
スイスの法律は、利己的な理由でない限り、ほう助自殺を容認している。
スイスへの「自殺旅行者」が急増-死へのほう助求める – WSJ
スイスでは1941年から安楽死を認めています。国民に「最期の迎え方は自分で選ぶ権利がある」という意識が強いため、個人が本当に望むなら尊重するためだそう。
外国の末期患者などが自殺目的で訪れるのも合法で自殺幇助も認められているのも画期的。
神経疾患の患者が多数を占めており、がん、リウマチ、心臓疾患など複数の疾患を持つ人も多く平均年齢は69歳で約6割が女性。
医師が薬物を処方し、死を選んだ患者が自ら使用する「自殺ほう助」が事実上認められており、安らかに死を迎えたい人の最後の希望にもなっているんだと。
そのため支援する団体も存在し、2008~12年の5年間で31カ国の計611人(23~97歳)が安楽死の目的でスイスに渡航。
特にドイツとイギリスからの自殺旅行者が多い傾向。
イギリスでは死ぬ権利を訴えている団体が数多くあり、特に6団体が年間約600人の自殺を手助けしており、うち150~200人が自殺を目的に渡航しているほど。
欧州も安楽死への対応はまとまっているわけではなく、
欧州では安楽死をめぐる対応が国によって分かれており、制度化すべきかどうかの議論が徐々に活発化している
安楽死目的の渡航者急増 スイス、4年で1・4倍 – 芸能社会 – SANSPO.COM(サンスポ)
回復の見込みのない患者や耐え難いほどの苦しみに見舞われている患者に対し、医師が安楽死を手助けすることを認めるかどうかは、各国でまだまだ議論が必要だと。
ですが欧州12カ国で実施した意識調査では、自殺幇助の合法化に賛成する回答が過半数を占め国民の間でも理解はある程度進んでいます。
欧州では他にもオランダ、ベルギー、ルクセンブルクが安楽死を容認していますが、あくまでも国内に住む国民にだけ。
外国人にも安楽死の機会を認めているのはスイスだけなので、自殺旅行者が集中することになっています。
自殺者の人数もここ数年は減ってきているとはいえ、先進国では高い割合にある日本。
特に他人事ではなく、これから経済的にも低迷し病気も満足に直せなくなる日が来ないとも限らないので、病院で安らかに命を終える権利に対して考える必要がありますね。
国はなにが何でも社会保障を削りたいようですし。