「ジカ熱」、主に蚊により感染。ジカウイルスと胎児の小頭症の関連が疑われており、特に妊婦には注意が必要な病気。日本でもついに感染者が確認されました。
ブラジルを旅行中に感染
ブラジルに滞在していた神奈川県の10代の男性がジカ熱を発症したことが25日、関係者への取材で分かった。
ブラジルに滞在していた神奈川県の10代男性がジカ熱を発症 – ライブドアニュース
日本でジカ熱患者が確認されたのは2014年以来、4例目。中南米での流行が話題になり、世界保健機関(WHO)が緊急事態を宣言以降では初めての感染確認。
男性は今月9~20日に家族とブラジルを旅行中に感染したと考えられ、国立感染症研究所で男性の血液から検体を採取、ウイルスの遺伝子を調べたところ感染が確認されたと。
空港の検疫所や全国の地方衛生研究所でウイルス検査を行えるようにし、サーモグラフィーによる対策も行われており、体制を強化していましたがなぜか検知されず、水際対策は見事に失敗に終わってしまったんだそう。
他の家族に症状はなく、感染の疑いはないとの事。
日本でもこれから拡大してしまうのかというと、その心配はないと。
厚労省は記者会見で「(冬場の今は)蚊のシーズンではないので国内での感染拡大の恐れはない」と説明した。
ブラジルから帰国、神奈川の男性がジカ熱感染 中南米流行後国内初 ? スポニチ Sponichi Annex 社会
政府も関係省庁対策会議を開き、国と自治体、医療機関が一体となって予防や拡大防止に取り組む方針を確認。今のところ、それほど心配する必要はないようでひとまず安心。
「ジカ熱」とは
ヤブカ(Aedes)属の蚊によって媒介されるジカウイルスによる感染症である。
神奈川県の男性が「ジカ熱」に感染‥予防するにはどうすればいい? – NAVER まとめ
ウイルスを媒介する蚊は、主に熱帯や亜熱帯に生息する「ネッタイシマカ」、日本にも生息する「ヒトスジシマカ」。デング熱、チクングニア熱、黄熱を伝播する蚊と同じ種類になります。
WHOによると、「ジカウイルス」、1947年にウガンダのビクトリア湖近くにあるジカの森に生息するアカゲザルから1947年に初めて発見されました。
その後1952年にウガンダとタンザニアで初めて人への感染が確認されることに。
「ジカ熱」の主な症状ですが、蚊に刺されて3~12日で発症。症状は発疹や発熱、筋肉・関節の痛みなどがあり、最長1週間ほど続きます。
ただ症状自体あらわれないことが多く、感染しても入院治療が必要になることはまれで8割の人は症状が出ないまま過ぎていくんだと。また人から人へ感染することもなく、感染が拡大する可能性は低いと。
感染した場合、心配されるのが妊婦。
ウイルスと胎児の小頭症の関連が疑われており、妊婦が感染すると胎児も感染するためと考えられていますがメカニズムは詳しく分かっていないという状況で、妊娠している方はブラジル旅行は控えるのが無難だと。
現在、ジカウイルス感染症への有効な治療法はなく、ワクチンもありません。対処法は蚊に刺されないことだけ。
なので妊娠している方はできるだけ肌を露出しない、虫よけスプレーを使う、蚊を発生させないために家の周りに出来るだけ水たまりや水の貯まる場所を無くすしか方法が無いんだと。
現在、日本では厚労省が2016年2月にジカ熱を感染症法に基づき保健所への報告を義務付ける「4類感染症」に指定しています。