「福耳」は福相のしるし
日本では耳たぶの大きな耳を「福耳」といい福相のしるしとして喜ぶ習慣があります。
よく知られた話でご存知だと思います。水野晴郎さんなんかはえらい立派なもんでしたね。
ですがこの耳たぶ、生きていくうえでは大きくても小さくても何の影響もありません。
「お金がたまりやすい」という話もあるけども関係ありません。残念な事に。
ピアスをより多く付ける事が出来るという点でファッションでは生かす機会があるかもしれません。
それじゃあこの耳たぶには、何らかの意味や必要性があるんですかね?
人間動物学の専門家の説によれば、耳たぶを含めた外耳の部分は元来集音機の役割を果たしていたのだと。
かつては人間も大自然の中で暮らしていました。
さまざまな危険から身を守るために遠くの音を聞き取ることは、生きていくために必要不可欠な能力でした。
そのため人間の耳も他の動物たちと同じように大きく発達していたのではないかという。
けれど文明が発達するにつれて人間の暮らしに遠くの音を聞く必要はなくなってきたんですね。
今度は文明に反比例するように大きな耳は退化していき、かつての名残として耳たぶが残ったのではないかと言われています。
そのほか耳たぶは性感帯として発達したのではないかという動物行動学者の珍説やらもあるよう。
人を寄せ付ける魅力は増す
なんにせよ科学のレベルで判断する限り、あまり「福」とは関係がないことは確か。
ですが、立派な「福耳」をもっている方は七福神や大仏さんのイメージと重なっておおらかな感じがし、人を寄せ付ける魅力に優れている気はします。
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