子供を預けて働かざるを得ない親が増加
片野清美さんは31年前、歌舞伎町で昼はベビーシッター、夜は飲食店のまかないとして働いていました。
7年の保育士の経験があり、生活のため子供を預けて働かざるを得ない親のニーズを肌で感じました。
当時から劣悪な環境でのベビーホテルの事故が社会問題化していました。
「おいしい食事をとり、昼も夜も楽しく愛情を感じて育つ園を作りたい」
そう感じた片野さんは半年後、24時間365日の保育を始めました。
最初は資金繰りが苦しく、保育室内で内職もして運営するほど厳しいスタート。
行政にも夜間保育の必要性を訴え続け、都と区の補助金もついに取得。
1万人署名活動などいくつかの訴えを経て認可保育園になりました。
保護者の職業も飲食業に加え、医療系やメディア、裁判官、銀行員まで様々な人が利用するまでに広がります。
まだまだ不足している夜間保育園
夜間保育園制度ができて30年以上。
認可保育園は全国で81カ所。うち24時間は6カ所。まだまだ不足。
スピード感のある拡大が求められています。
保育園での生活は、午後6時には国籍も様々な90人の全園児がそろい夕食をとります。
食後は、みんな一緒に入浴。
深夜にかけて迎えが続き午前3時でも泊まり組の約半分が残っています。
今では深夜まで働く親御さんにはなくてはならないものになってることを深く感じます。
「子供は社会の宝。昼も夜も幸せでいてほしい」
片野さんはそう考え毎日運営されてます。
コメント