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被災民家で見つかったチェロを奏で続ける日本フィルの首席奏者

人物

小さくても自分にできることを、被災地で亡くなった持ち主の友人から託されたチェロを奏で続ける

土田英順(つちだ・えいじゅん)さんは日本フィルの首席奏者でした。
北海道の各地で開いてきた東日本大震災復興支援コンサートがもうすぐ200回を迎えます。

小さくても自分にできることを。そう考え続けてきた演奏会。
これまでに集めた募金は1650万円を超えてます。継続は力とはまさにこのこと。
そのお金で被災地の学校に楽器を贈り子どもの遊び場を作りました。

土田さんが奏でるのは岩手県の被災民家で見つかったチェロ。
津波で亡くなった持ち主の友人から託されたものです。

活動の支えは被災地での様々な方との出会いです。
活動費は自身の年金と貯金でまかなっているのだそう。

ある日、被災者の女性からこんな話しを聞きました。
「母を失い自分で穴を掘って埋葬した」

それを聞いて、
「自分だって弱音は吐けません」
そう感じた土田さんは「被災地に元の暮らしが戻る日まで活動」を、と心に決めています。

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