人を幸せにする力を持つ植物を求めて世界中を飛び回るプラントハンター
世界には未だ数多くの植物がその効果を知られることなく眠っております。
そんな可能性を秘めた希少な植物を求め、アマゾンをはじめとし世界中を飛び回っているのがプラントハンターの高知工科大学教授の渡邉高志さん。
地球上に存在する植物の数はなんと約38万種。
その中には人間にとって有効な成分を持つ物が有り、医薬品や化粧品、食品などの開発に利用されています。
特に薬品の分野では血圧を下げるもの、抗癌作用のあるものなど数千万人という人の治療に役立っているものも。
渡邉高志さんの採取した植物で抗HIV薬の開発も始まっています。
「人を健康にする力を持つ植物」を求め世界中を飛び回っていた渡邉さん。
けれどある時から「人を幸せにする力を持つ植物」を目標に植物を使って産業を起こすことを始めました。
在り方を変えたネパール山中に住む母親の一言
そのきっかけとなったのはネパール山中でのある出来事。一組の家族との出会い。
母親が「自分の娘とあなたの財布を交換してくれませんか」と信じられないことを言ってきました。
生活の困窮からやむにやまれぬ発せられた言葉、この母親の一言が渡邉さんの生き方を変えました。
現地に住む人々の想像以上の困窮ぶりに突き動かされ有効生物を持つ植物発見に邁進するように。
新たな植物発見に心を燃やす渡邉さんの目は鋭く、ヒマラヤ産リンドウに目を付けそれから日焼け止めクリームを開発。
現地の人にヒマラヤ産リンドウの栽培方法を教え日本に売る道を開きました。
そして今、一人当たりの国民所得が最低の高知県に着目し「黒文字」のお茶作りに精を出し今年中の発売を目指して奮闘中なんだと。
これまでにいなかったタイプのプラントハンターを目指す渡邉高志さん、想像もつかない新種の発見が大いに期待されています。
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