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世界に先駆けて日本のエネルギー政策に、半永久的に発電が可能な太陽の熱を蓄えた海水を使う「海洋温度差発電」

人物

海の表層部の温かい海水と深海の冷たい深層水との温度差を利用して発電する「海洋温度差発電」

半永久的に発電する「海洋温度差発電」。
開発したのは佐賀大学教授の池上康之さん。

「海洋温度差発電」
海の表層部の温かい海水と深海の冷たい深層水との温度差を利用してタービンを回し発電するというもの。
この海洋エネルギーを最大限利用した場合の発電量は「原子力発電所25基分」にも相当すると言われています。

「海洋温度差発電」は太陽の熱を蓄えた海水を使います。
なのでCO2の排出はゼロ、加えて半永久的に昼夜を問わず安定して発電が可能という大きな利点があります。
しかも汲み上げた海洋深層水も水産養殖や飲料などに複合利用できるという、利点を凝縮したとても優れた発電法。

実は海洋温度差発電の原理自体は100年以上前に考案されてました。
この「海洋温度差発電」の研究は40年以上前に始まりました。
熱交換器や設備に多額のコストがかかり採算が合わない為、各国が相次いで研究を中止したために実用化には至りませんでした。

そんな中、世界で唯一研究を続けたのが佐賀大学教授の池上康之さん率いる佐賀大学チーム。
池上さんたちは「できるわけがない」と学会で否定されても決してあきらめませんでした。
「海洋温度差発電」が日本だけでなく資源や水に乏しい世界の国々をも救う技術だと信じていたから。

莫大な費用に頓挫する危機も

久米島はミネラル豊富な海洋深層水で知られ、それゆえに今回の実証実験に最適の地だと判断。
沖縄県車海老漁業協同組合や久米島海洋深層水開発の海ぶどう養殖場で使われています。
久米島町は海洋深層水を使ったクリーンエネルギーを島の柱にしたい意向だったのですが、莫大な費用は島の予算では折り合わず頓挫しかけます。

そんな時、ハワイ州立自然エネルギー研究所で海洋温度差発電の実現に情熱を注いでいたある方との出会いがありました。
ハワイの日系4世ガイさん。

ガイさんの協力を得ることができ、神戸製鋼所の
「高伝熱チタン板で表面積を広げることで建設コストが削減可能」
との話も聞き、色々な後押しを受けることが出来ました。

そして2012年1月、沖縄県の事業としてプラント建設が決定することになります。
世界に先駆けて沖縄県久米島で海洋温度差発電の実用化への試金石となる24時間連続運転実証プラント運転を開始しました。

達成を願い、祈るような気持ちで見つめ続けます。
実証プラント運転実験は見事成功。その言葉を聞いたメンバーから歓喜の声が鳴り響いたことは言うまでもありません。
久米島のプラントは海洋温度差による電気を生み出し実用化への大きな一歩を踏み出しました。

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