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国産スギの再興を目指して、「柔らかくて折れやすい」杉の弱点を「しなやかで順応性がある」利点に見事に変えた日本人

人物

国産スギは世界に通用する、国産スギだけで建てられた「木の花ドーム」

植林されたまま「柔らかすぎる」という理由で使われていない国産スギ。
有効活用し山を健康にし林業再生を目指している方がいます。
宮崎県木材利用技術センター所長の飯村豊さん。

杉の持つ特性を調べ上げ「柔らかくて折れやすい」という杉の弱点を「しなやかで順応性がある」という利点に変えました。
しなやかな特性を生かした変形が容易で復元力に優れた杉を重ね合わせることで頑丈で耐久性に富んだ材木へと変えていきます。

そしてその木材を使ってある建物が建てられました。
宮崎にある木製ドーム「木の花ドーム」。
直径122m、高さ最大38mものドームを杉材だけを使って完成させました。
国産スギのしなやかさと耐久性を証明する建物です。

見捨てられた国産スギ。林業を盛んにするためにもまだまだ使い道はあるはず。
そう考える飯村さん。

次はガードレールに目をつけます。
完成したのが衝撃吸収力に優れた杉を使った木製ガードレール。
国の定めた安全基準を充分に満たし、さらに変形や割れを防ぐための薬剤を内部に浸透させより強固で安定したガードレールにしました。

農林水産省も可能性を見出す

又、農林水産省から依頼を受けることも。
「杉の復元力を生かしたネジを作って欲しい」との依頼を受け先端が細いネジも完成させました。
これは現在、特許出願中です。
木ネジは見たことはありますが、日常生活で見かける機会はあまりありませんね。
一般的なネジと比べても木ネジの耐久性も遜色ない程なのだとか。

飯村さんは日本のスギを使って韓国に小さな美術館を建てました。
これはほんの始まりに過ぎないんだと自信に満ちた声で語ります。
将来的には国産杉のアジア全域への輸出も視野に入れています。壮大な夢はまだ始まったばかり。

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