すでに大量生産する技術を確立、無花粉杉の誕生
国民の5人に1人がかかり今や国民病ともいわれる花粉症。
春になると鼻がむずむず気分も沈みがちに。
微小粒子状物質(PM2.5)との関連もあって近年、より深刻な影響を与えるようになっております。
その花粉症の元凶である花粉。
花粉が飛ばない無花粉杉の開発に成功したのが富山県森林研究所主任研究員農学博士の斎藤真己さん。
一本の無花粉の杉を見つけてから、
「将来の日本人が花粉症で苦しまないように」
と考え、斉藤さんのチャレンジが始まります。
全国各地から優良杉品種の花粉を300種以上取り寄せます。
それを見つけた無花粉杉と1種ずつ交配させ続ける地道な研究が続きます。
地道な作業がついに実を結ぶ
一種一種、慎重に調べ続け気づけば10年。
ついに「無花粉になる遺伝子」を持つ品種を発見します。
種子から無花粉の杉を大量生産する技術を確立し植林にまでこぎつけています。
これによって将来的には花粉症は「なにそれ?」と言える日が来て欲しいもの。
春になると本当に花粉症の根絶を願う心は抑えられなくなりますね。
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