オーディション番組(ブリテンズ・ゴット・タレント)から一躍世界のトップ歌手に
ポール・ポッツさんは10歳の時から教会の聖歌隊で歌っていました。
学校ではいじめられました。家庭が裕福でなくいつも同じ汚れた服を着ていたため。
子供の時にはよくありそうな理由です。もちろんよくない事ですけど安易にしてしまう人もいる。
けれど、ポールさんは屈することなく歌を支えにいじめを耐えぬきました。
16歳の時、世界三大テノールの一人であるオペラ歌手のホセ・カレーラスの歌声に魅了され「いつか彼のようになり満員のオペラハウスで歌いたい」という夢を持つものの、容姿にコンプレックスを持っていたポッツさんは自信が持てずプロへの道を一時断念。
大人になり携帯電話のセールスマンになります。
でも、歌への夢は捨てることは出来ません。
アマチュア・オペラ団の一員として手弁当で歌いボイストレーニングもし通い続けました。
そんな彼に妻がオーディション番組(ブリテンズ・ゴット・タレント)の出場を勧めました。この時、36歳。
このオーディション番組、とにかく容赦ないことで有名なんですね。
「何しに来たの?」
「へたすぎる」
審査員のこんな言葉は当たり前。
容赦ない毒舌の審査員は歌の途中でもブザーを鳴らします。
けれどこの日は違いました。
ポールさんが歌い始めると審査員の顔色がみるみるうちに変わる。
審査員全員と会場を熱狂させ文句のつけようもない優勝。
審査員から「あなたはもう会社に戻らなくていいのよ」
ポールさんの緊張した顔が泣き笑いの表情に変わったんですね。夢がかなった瞬間。
そしてセールスマンからオペラ歌手が誕生した瞬間。
「歌っている時だけ唯一、自分に自信が持てた」
後のインタビューでポールさんはそう語ったんですね。
「ワン・チャンス」は全世界で300万枚以上ものセールス
デビューアルバム「ワン・チャンス」は全世界で300万枚以上ものセールスを達成しました。
またポールさんの伝記映画「ワン チャンス」も日本で2014年3月21日に公開されました。
ちなみにスーザン・ボイルさんもこのオーディション番組の出身です。日本ではこの方のほうが知られてるかも。
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