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ウマの先祖は長くなかった、環境の変化に適応し長くなった「ウマ面」

雑学

昔は長くなかった「ウマ面」

縦に長い顔のことを「ウマ面」といいます。
けれども、かつては長くはなかったよう。

あらゆる生物は環境に沿って進化し、進化に乗り遅れたものは絶滅してしまいます。
ダーウィンの「種の起源」曰く、これが自然の摂理(せつり)であることが分かります。

ウマの顔が長くなったのは環境に見事適応した結果なんですね。
ウマの先祖はヒラコテリウムという犬に似た森林動物。主にやわらかい木の葉を食べていました。

丈夫なよりよくすり潰せる石臼状の歯が必要に

それが2500年前に森林からあぶれた種が今度は草原を生活の場としました。
場所が変わればもちろん生活環境も変わる。そこで重大な問題が発生します。
食料である草原の草は森林にあるものよりもはるかに硬く消化しにくいものばかり。

必要になったのが大型で太く丈夫な石臼(いしうす)状の歯。
効率よく消化をするためによりよくすり潰せる歯が必要になったんです。
その大型の歯を乗せるアゴが長くなって適応したのが「ウマ面」だったというわけ。

キリンや牛もそれなりに顔が長くはなっていますが、反芻(はんすう)胃を持ってたためウマほど一生懸命草をかむ必要がなかったとのこと。

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