「ご苦労さんです」が目上の者に使う言葉ではないという理由で激怒して殴ってしまったという話。目上の人に、目下の人にという言葉の使い分けは難しい。
「ご苦労さんです」で激怒
投票管理者が「ご苦労さんです」と声を掛けていたことに怒って暴行を加えたとして、大阪府警は11月23日、公選法違反(投票管理者への暴行)の疑いで、大阪府茨木市の会社員の男(47)を逮捕した
投票管理者の「ご苦労さんです」に激怒 公選法違反容疑で男逮捕【大阪ダブル選】
「ご苦労さんです」は目上の者に使う言葉ではないと激怒した男性が、管理者をぶん殴ってしまったと。まず単純に殴らんでもと思ってしまいますね。怖い世の中です。
目上の人には「お疲れ様」、目下の人には「ご苦労様」
同じような場面で使われる「ご苦労様」と「お疲れ様」という言葉ですが、これらの違いとしてよく耳にするのが、前者は立場が上の人が自分の部下などに対して使うもので、後者は自分と同じ立場か目上の人に対して使うというもの
ご苦労様とお疲れ様の違い|正しい使い方はコレ!
現在は一般的にはこう考えられていますが、本来は「お疲れ様」も目上の者が目下の者に対して使う言葉なんだと。
これは日本の社会のあり方とも深く関わっているようで、日本ではそもそも目上の者に対して評価をしたり、ねぎらいの言葉をかけること自体がだめだという決まりがあるゆえ。細かく言うと、お礼ですら失礼に当たるんだとか。
ほんまですか、と疑ってしまいますね。お礼も失礼とか、出張土産貰った時とかどうしろと。そもそも古いしきたりなんでそんな事自体想定してないのかもしれませんね。
「ご苦労様」は、本来公的な役割に対するねぎらいと感謝の言葉だそう。その役職、役目から起こる苦労に大して「さぞかし苦労をされたでしょうが頑張ってくれましたね」と精神的な疲労をねぎらうものなんだと。
長年務めてきた社員の定年退職には、会社への貢献をねぎらうという意味からも「ご苦労様」を使うのが適していることになります。
目上、目下の人への言葉の使い方はなかなか難しいですけど、ほとんどは悪気があるわけじゃなく単に使い方を知らないだけだと思いますし、殴るのはもちろん怒るのも気をつけたいですね。
ムッときても一回は飲み込んで真意を測ったほうがいいでしょうね。