不妊治療の際に使う排卵誘発剤、この薬の効果で双子を含む多胎児が世界中で増加傾向だと。日本も例外なく上昇中。
厚生労働省の「人口動態調査」によると、日本の出生総数は193万人（1970年）から約103万人（2013年）と、半数近くまで減少した。だが、双子以上の多胎児の出生数は約2万人と横ばい状態を維持している。
少子化なのに双子や三つ子の割合が増加! 急がれる子育てサポートの整備 – エキサイトニュース(1/2)
少子化は順調に進行中、と出生総数自体はかなり危ない気もしますが。
ここは置いといて双子を含む多胎児の数が出生総数は半分になったにもかかわらず、横ばいで相対的に生まれやすくなっていると。
日本に限った事ではなく、世界中で同じ現象が起こっており
NCHSの統計によると、1980年に双子が生まれた出産は6万8339回だったが、2009年には13万7000回とほぼ倍増した。
米国で30年間に双子の出産が急増、不妊治療の進歩などで 写真1枚 国際ニュース：AFPBB News
アメリカでは双子の出生率は過去20年間で約76％上昇したんだそう。
中国はさらに凄く
南京の病院によると、ここ5年で、双子の出産数が2倍に増加した。
双子の出産が5年で倍増、人工授精・体外受精の増加が原因?中国：レコードチャイナ
短期間で2倍になったんだと。双子だけでなく三つ子以上の胎児をもつ妊婦も急増中。
一人っ子政策をやめる背景にはこういう事情もあるんですかね。主に高齢化対策だそうですけど。
中国では今まではこういう場合にはどうしてたんですかね、一人を残して病院で中絶でも強制してたんでしょうか？
多胎児増加の要因は不妊治療
排卵誘発により複数の卵を誘発するにせよ、ARTで複数の受精卵（胚）を子宮に戻すにせよ、不妊治療で多胎が増加すること自体は明らかだと思います。
「日本における単一胚移植の普及と多胎妊娠に対する影響」 | JAMBA 日本多胎支援協会
卵巣から排卵が起きない時、大量の排卵誘発剤を使用することになり、多数の卵が卵巣から飛び出ることに。その結果、双子や多胎が生まれるようになると。
中国では「排卵誘発剤の濫用」で９つ子も
排卵誘発剤の濫用によって中国国内で多胎児が増えている
「９つ子」妊娠の事例も！ 中国で多胎児が増加・・・排卵誘発剤の乱用に警鐘
中国では多胎児を求める女性が多く、「排卵誘発剤」を使う人が年々増加しているんだと。
診療所の医師が気軽に処方する事も多く、診察を受けたところ２５歳の女性が「９つ子」を妊娠していたケースもあり、排卵誘発剤を好き勝手に使用しないように注意を呼びかける事態になっているほど。
一人っ子政策から急激な転換になりそうな気配も。
多胎児の妊娠・出産には早産、内蔵に負担が掛かるなどリスクが多いのも事実ですが、実際に生まれると喜びも２倍以上になりかわいくてたまらないと。
ただ現在の多胎児が薬によるものが多いのがなんとなくモヤモヤする部分もありますね。
