フランスの零細パスタメーカーが思いつきで作ったコオロギやバッタの虫入りパスタ、オーナーの予想をはるかに超える大ヒットになりオーナー自身も驚いているんだと。
フランスの「ステファニー・リシャール」が発売、虫入りパスタ
フランスの零細パスタメーカー「ステファニー・リシャール」が売り出した虫入りパスタ
グルメの国フランスで「虫」入りパスタが意外にもバカ売れ
発売されたのは、「昆虫入り」のフジッリとペンネとスパゲティの2種類。昆虫を粉末にしたものに、小麦粉、卵をくわえて練り合わせ作られます。普通の白っぽいパスタと違い、いかにも虫が入っていそうな茶色というのが通には食欲をそそります。
肝心の昆虫ですが、なにが入っているかというとコオロギやバッタ。
コオロギのみやバッタのみ、2つを混ぜ合わせたもの、さらにそれに加えて高級キノコの「セップ茸」を加えた特製バージョンもありこちらも人気商品に。
「セップ茸」とは、イタリアのポルチーニと同じものでフランスでは日本よりは使われる食材。
大体15㎏の小麦粉に1.5㎏の粉末にした昆虫と、1割ほどの割合で混ぜ合わせて作られています。
ただ値段のほうも高く250グラム入りで1袋6.6ユーロと、普通のパスタに比べると相当高く気軽に食べられる物でもないありません。
思いついたきっかけは2012年、運動選手のためのタンパク質豊富なパスタを作れないかと考えたところ、虫を加えればいいんじゃないかと。
昆虫入り、なおかつ値段も高い、とどう考えても売れないだろうと思いきや、販売してみるとまさかの爆売れ。
4年前に事業を始め、今では週に400キロのパスタを製造
CNN.co.jp : 栄養たっぷり? 「昆虫パスタ」、フランスで販売
オーナーのリシャールさんも半ば思いつきで作った商品で、たいして売れるとは思っていなかったそう。ですが、発売開始後数日で500袋も売れてしまい、今では1週間に400kgのペースで売れ続けるほどの人気パスタに。
販売店舗「Pasta Delices」は人手不足の状態で、嬉しい悲鳴が止まらないと。近々スタッフを増やし、売り場も拡大し、行く行くは海外進出も?
肝心の味はどうかというと、コクがあって香ばしく非常においしいと。セップ茸が入っている特製バージョンは、セップ茸独特のナッツのような風味があり、全粒粉パスタのような味でこちらも評判は上々。
お客さんからは、特に野鳥や野ウサギや鹿といった野獣の肉とよく合うという感想が寄せられています。
日本は昔からコオロギや蜂の子、イナゴなど普通に昆虫を食べる文化があるので、日本で発売されると難なく受け入れられ、案外大ヒットするかもしれませんね。