北朝鮮の脱北は頻繁に耳にしますが、北朝鮮軍偵察総局の大佐という、軍でかなり地位の高い人物の脱北が明らかになり、北朝鮮で何かしら大きな変化が起こっているのではないかと世界中が注視しています。
亡命を決意した北朝鮮軍大佐
韓国政府は11日、北朝鮮の軍幹部と外交官の2人が昨年韓国に亡命したと明らかにした。
韓国、北朝鮮軍情報機関の大佐亡命を発表 上級外交官も| ロイター
北朝鮮軍で韓国への工作活動(諜報活動やサイバー攻撃)を担当していた偵察総局の大佐が去年、韓国に亡命していたことが明らかに。他にも、外交官、北朝鮮が海外で運営していた食堂の従業員13人も脱北し、相次ぐ脱北に新たな局面を迎える可能性もあり、世界中が情報収集に錯綜しています。
脱北した偵察総局の大佐、朝鮮人民軍の一般の部隊では中将クラスにあたる階級。今までの軍人の脱北者の中では最も高いポストで、北朝鮮内部で何らかの変化が起こっていることが明らかに。
この北朝鮮軍偵察総局、工作員による潜入や情報収集、サイバー攻撃を含む破壊工作などを行う対外工作機関。朝鮮労働党傘下の工作機関を統合して2009年ごろに設立、2010年の韓国哨戒艦沈没事件やヨンピョン島砲撃などにも深く関わったとみられています。
金正恩第1書記に直接報告する人民軍の核心組織であり、この機関の重要人物が脱北したことで、北朝鮮も大きな衝撃を受けている事は間違い無いと。
韓国政府も定例会見で亡命した事実を認め、「事実ではあるが、脱北の経緯など具体的な内容は話せない」とのこと。
最近の相次ぐ脱北に、金正恩第1書記を中心とする北朝鮮の体制の中枢で何らかの変化が起きているという見方が大勢。
日本を始めとする世界への威嚇、クーデーターなど非常事態に備えて、世界も行く末を注視しています。