宣誓をしたばかりで聖書にキス　ジョージワシントン、初代アメリカ大統領に就任

初代アメリカ大統領　ジョージワシントン

初代アメリカ大統領　ジョージワシントン

1789年4月30日。ワシントンDCで行われた最初のアメリカ大統領就任式。
ジョージワシントンはニューヨーク市のフェデラルホールで新しい憲法に基づく初代アメリカ大統領に就任しました。

就任式当日までのワシントンの旅

就任式当日までのワシントンの旅は簡単なものではありませんでした。
彼は全選挙人から満場一致で選出されたましたが、式典のためにバージニア州マウントバーノンの自宅からニューヨーク市まで移動するのに2週間もかかることに。
移動の途中、彼は数多くの祝辞を受け取り、栄誉を讃えて開催された祝賀舞踏会に休むことなく出席。
独立戦争の有名な英雄であるにもかかわらず、ワシントンはこの新たな役割を引き受けることに緊張していたと伝えられています。

語り継がれる象徴的な行為

就任式自体は現代の就任式に比べて比較的簡素なものでありました。
就任宣誓はウォール街を見下ろすバルコニーで執り行われ、ロバート・リヴィングストン首相がその役割を務めました。
宣誓を行った後、ワシントンはフェデラルホール内に戻り、議会や他の高官の前で就任演説を行います。
この式典中にワシントンが起こなった象徴的な行為は今でもアメリカ社会で語り継がれています。
語り継がれる象徴的な行為の一つは
宣誓をし2分足らずで演説を行った後、ワシントンが身をかがめて宣誓をしたばかりで聖書にキスをしたこと。
このジェスチャーは1865年の二回目の就任式で首席判事ロジャー・テイニーの聖書を使用したことで有名なエイブラハム・リンカーンを含め、
将来の大統領が自身の就任宣誓の際にも聖書を使用する先例を作ることになりました。