自覚の無いままかかっている人も多い蓄膿症。年間1000万人ほどが発症し、蓄膿症予備軍になるとなんと1億人にもなるとか。
鼻の周囲にある大小多数の空洞に膿が溜ってしまう事が主な症状で、この膿が鼻から喉に落ちてしまうと独特の不快な口臭が発生する事に。
毎日きちんと歯を磨いているのになんでこんな臭いが、と不思議に思っている人はすでにかかっている可能性も。
体質も深く関わっており、アレルギー持ち、花粉症、風邪をひきやすい人は発症する可能性が高い。
風邪が長引き、鼻の奥の副鼻腔(ふくびくう)に炎症が起こることでかかってしまう。
ただ症状が鼻水や鼻づまりなために蓄膿症だとは考えず、「アレルギー性鼻炎」だと判断してしまい治療を受けずに放置してしまっている人が大半。
また疲れやすい人や日頃から疲れがたまっている人もかかりやすく、免疫力が低下してしまうことが原因。
気をつけたいのは放っておくと、口臭以外にもやっかいな症状を引き起こす可能性が。
1. 目の奥に重みを感じたり、臭いそのものを感じにくく。
食事やアロマなど臭いが大切なものでも感じられなくなる。
鼻が詰まっているので、臭いが感じにくくなるのは当たり前といえば当たり前ですが。
2． 喘息のような症状
鼻が詰まっているところに、喘息みたいに咳が頻繁に出るようになるとかなりツライ。鼻も口もふさがれた様になり、呼吸をするのも一苦労に。
3． 頭痛や歯痛、めまい
たかが鼻に膿が溜まると軽く考えていると、とんでもないことに。
鼻の奥の強い痛みが発生し、頭痛や歯痛、さらに悪化するとめまいまでおこることも。
そうならないために、普段から気をつけ早めにケアする事が大切です。
1． 鼻水はすぐにティッシュでかんで外に出す。鼻うがいをし、鼻粘膜を清潔に保つ。鼻の中を常にすっきり清潔に保つ事が何よりも大切。
2． つまっている鼻と反対のわきに500mlのペットボトルを挟むことで、一気にスーッと息が吸えるように。交感神経が刺激されることで、鼻腔に隙間ができ息がしづらくつらい時に試すと驚くほどしやすくなります。
3． 病院へ行くのは気が重い。まずは薬局で買える薬で試すのもいいかも。症状が軽いうちなら薬局の薬だけでも治る事もあり、有名なものに小林製薬のチクナインがあります。
とにかく早期発見、早期治療が肝心で、早いうちならばかなりの確率で薬だけで治療可能です。
簡単な方法で、蓄膿症予備軍の人にはパッと見た目で判断できる分かりやすい特徴が出ていることが。
鼻の曲がり具合。問題ない人と比べると曲がりが大きく目安ぐらいにはなるかも。鼻が曲がると、副鼻腔に通じている鼻水の通り道がふさぎやすくなってしまいます。
症状が進行し、ひどくなりすぎると最悪の場合手術で治療するしかなくなるのでなにかおかしいぞ、と思ったら一度チェックしてみるのが良さそうです。
