「畳の上で死ねたら本望」畳の敷き方と美しさをする日本人の畳への愛
昔ながらの日本家屋には優れたトコロがたくさんあるんですね。
中でも畳は「畳の上で死ねたら本望」という言葉があるくらい日本人の生活様式の中に深く染み込んでいます。
さて、この畳の敷き方。これには一定の法則があります。
どこを見ても六畳間や四畳半、ぜんぶ一通りか二通りの敷き方しかされていません。
その法則とは隣り合う四枚の畳の角が決して一か所に集まらないようになっているということ。
この様な敷き方をするようになった背景はお寺と関係があります。
畳の縦と横を一直線にそろえて碁盤目のようになっている、お寺の本堂の敷き方と区別をするためでした。
また一説には、畳のふちに縫いつけてあるヘリの直線を効果的に配置して視覚的にも美しい調和を作り出そうとしたためともいわれています。
決定的な説はまだ見あたりませんが西洋の居室に比べて調度品もシンプルな日本間においては、この四隅の畳の角を合わせない敷き方がとてもマッチしてることは確か。
最近は若者を中心に洋間の方が人気があるようですが(家具もイケアとか西洋家具がえらい人気)、畳は畳で日本の風土に合った良さがあるんですね。
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