大正の「度量衡法」で公布
大正10年(1921)の4月11日、改正「度量衡法」が公布されて日本の長さの単位は基本的にメートルを使用することが決まったんですね。
けれど、このメートル法が完全に実施されたのは1959年(昭和34年)からであり、尺貫法を使わないように決められたのは1966年(昭和41年)3月31日以後なんだと。
尺は古来人間の身体から割り出して決めているんで馴染みやすく実用的な面もありました。。
一寸法師の「一寸」は約30.303mmなのですが、これは親指の幅を指す身体尺やったと考えられています(インチも同様)。
かたや1メートルの定義は、
「1秒の299792458分の1の時間に光が真空中を伝わる行程の長さである」
とされてていかにも数学という感じ。長さを測るものですし人間の身体という曖昧なものよりも唯一の基準である方がいいと判断され採用されたんですね。
メートル法を最初に考え出したのはフランス革命後のフランス人
メートル法を最初に考え出したのはフランス革命後のフランス人なのだと。
世界で共通に使える統一された単位制度をつくろうよと画期的な改革を始めます。
長さの単位は世界で使えるようにと地球の1周の長さの4000万分の1として「メートル」という単位を作ったんですね。
1875年に国際条約で全世界の単位をメートル法に統一することが決まり日本も明治19年(1886)にこの条約に加入します。
それ以来日本では尺貫法とメートル法の併用が続いていました。
昭和41年の改正「計量法」により尺貫法による定規や升やらの製造販売が禁止されメートル法一本になったんですね。
でも、生活の中にはまだまだ昔の尺度での考え方が残っています。
一升瓶とか一寸、一坪、一合炊きやらまだまだ根強いです。
メートル法に一番強固に反対したのはイギリス・アメリカの「ヤード・ポンド」地域。
その影響で飛行機の高度などはごく最近までフィートでしたし、ゴルフではヤードが一部使用されています。
アメリカでメートル法移行が始まったのはほんの数年前からなのだと。
こんなトコは日本よりも頑固な気がします。まさにアメリカといった感じ。
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