「肉の支払い」
ある日、営業中の肉屋さんに突然犬が飛び込んで来ました。
犬は驚いている店主を尻目にカウンターの一番上から霜降り牛肉をひとかたまり咥えると走り去ってしまいました。
けれど店主は近所の弁護士がいつもその犬を散歩させているのを覚えていました。
店主はすぐに弁護士のもとへ苦情を言いに向かいます。
店主「弁護士さん、少しご相談したいんですがね。お宅の犬が取っていった肉の代金、払ってもらえますか?」
弁護士「分かりました。ええと、いくらですかね」
店主「4千円です」
それを聞くと弁護士はその場で4千円を支払いました。店主も納得して帰りました。
数日後、肉屋の元に弁護士から郵便が届いたんですね。開けるとそこには、
「請求書 相談料2万8千円」
弁護士に対して相談という体を取った店主は泣く泣く相談料を支払うことになりました。
交渉する際には、些細な言葉の使い方にも最善の言葉を選び交渉を進めることが本当に大切だとの話。
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