より燃え上がる「ロミオとジュリエット効果」
みなさんに結婚適齢期の娘さんがいるとします。
ある日、その娘が結婚したいという男性を連れて家にやってきたとします。
見ればチャラチャラしてていかにも頼りなさそうな男。
父親の身としては断固としてこんな男に娘は渡したくないと思うかもしれません。
さて、こんなときはどうしたらいいですかね?
一番してはならないのは、
「お父さんはこの結婚は絶対に許さんぞ!」
と、有無を言わせず一喝すること。
というのも人間はどんなことであれ強く禁止されたり反対されたりすると、自分のやろうとしてることが価値あることのように思えてくるということがあるため。
禁止や反対によってそのことが「希少性」を持ってしまう。
希少性のあるものはますます価値があるように思えてきて抑えられなくなる。
そしてなにがなんでもやり通そうと燃え上がってしまう。そんなもんなんです。
この例のように、恋愛に反対すると逆効果になることを心理学では「ロミオとジュリエット効果(The Romeo and Juliet effect)」と呼んでいます。
シェークスピアの悲劇の物語「ロミオとジュリエット」では愛し合う2人が対立する家に生まれたばかりに結婚を許されず、ついには自殺してしまうという話。ほんの5日間の出来事です。
彼らは「許されない愛」であるがゆえに燃え上がってしまったとも言えます。
相手の行動を全て否定するだけでは、収まるどころかさらに押し通す気持ちが強く最悪の結果を招きかねない。
娘の強い想いを考慮して話を続けることが大切なことは言うまでもありません。
もしもみなさんがこのような状況になった場合、強い反対は逆効果になることが多いということも考えて策を練ることも必要になります。
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