ハリントンは著書「アイアスの変身」で詳細に説明
日本ではほとんどの家のトイレは水洗式ですよね。
水洗トイレ。最初に考案したのはイギリスの詩人でした。
1585年、イギリスエリザベス朝の詩人サー・ジョン・ハリントンは著書「アイアスの変身」の中で水洗トイレの発明について詳細に書いています。
ハリントンは自分の考案した水洗トイレを職人につくらせまず自分の邸宅に設置しました。
このトイレは、
魚の泳いでいる水槽から水を貯水容器に引く。
その後、便座のハンドルを引っ張ってバルブを開くと水が下の汚水溜めに流れ落ちるという仕組み。
これは現代の水洗トイレと比べても何ら遜色のないものでした。
ハリントンの設計で実際に作られた水洗トイレ。ある2箇所に作られました。
- ひとつは彼自身の家。
- もうひとつはエリザベス女王の命令でリッチモンド宮殿。
に設置されました。
ハリントンの水洗トイレの発明は彼の並み外れた清潔好きからきているようです。
当時の宮廷人らは入浴はめったにしませんでした。
お風呂は月に1度が当時の普通、けれどハリントンは毎日お風呂に入る
衛生にとても気をつかったといわれるエリザベス女王でさえ、月に1度しか入浴をしなかったといわれています。
けれどハリントンは毎日お風呂に入ったと言われています。
この事から考えると本当にとてつもないきれい好きだったことがうかがえます。
お風呂に毎日入る、今は当たり前のことのように思いますけど、当時としては清潔好きどころか病的とも思われたよう。
現代とは衛生観念が根本から違うことも歴史を感じます。
きれい好きのハリントンにはトイレのあと汚物がそのまんま残っていることは耐えられなかったのでしょうね。
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