ベテランパイロットの操縦テクニックを科学的に解析した人工知能開発
鈴木真二さんはパイロットをサポートする最強の人工知能の開発に日夜問わず奮闘中、「絶対落ちない飛行機」の開発を目指しています。
ベテランパイロットの操縦テクニックを科学的に解析し人工知能に取り込み飛行機に搭載する。
そうすることで飛行機に何らかの異常や故障が発生したとき、自動的に検知して操縦を支え事故を回避しようとしています。
これまでもトラブルに巻き込まれた飛行機がパイロットの神業ともいえる操縦技術で難を逃れたケースは幾つかありますが、そのテクニックを飛行トラブルに活かそうという試み。
大胆かつ慎重に操縦桿を操り目を動かすことなく全体を見ることが出来るベテランパイロットの操縦技術、経験から培われた勘を最大限に利用したもんなんだと。
ベテランパイロットの経験から培われた勘で行われる神業とも言える操縦技術、科学的に解析し技術で再現しようというわけ。
研究開始から15年経った今年10月、鈴木さん自ら乗り込んでの飛行実験が行われました。
実験用航空機「MuPAL-α」に人工知能を搭載し翼のコントロール機能をわざと故障させるという前代未聞の大実験。
機体の左右の傾きを制御する操縦翼面(エルロン)が故障状態になると機体は大きく左右に傾きましたが、人工知能をONにすると制御が可能となり飛行実験は見事に成功しました。
2030年までに旅客機の運航数が現在の2倍以上に増加するとの試算があるなか、鈴木さんが開発する人工知能は全世界のパイロットの力強い味方になりそうです。
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