新幹線の障害物をはじき飛ばす役目を持った「排障害装置」スカート
スカートとは言ってもお客さんのはいてる服とは違うんです。新幹線のある部分のことなんですね。
新幹線が始めて開通したのは1964年(昭和39年)の東海道新幹線。
当時は東京・大阪間を3時間ほどで結ぶ新交通路に国民全体が沸き返ったものでした。
移動が大幅に楽に短時間になるので喜ばないはずがない。
今では上越・東北新幹線も開通しどんどん鉄道のネットワークが広がりつつあります。
ところで、新幹線のある部分、前頭車両のことなんですが。
よく見るとスカートのスソを広げたような形の鉄板がついています。
これは線路上の障害物をはじき飛ばす役目を持った「排障害装置」といわれるもの。
厚さ16ミリの鉄板を6枚重ね合わせて作られたもので重さが2トン以上。
この重さとスカートのスソが障害物をはじき飛ばし車両を守るのにベストな形となりました。
スカートのほか、小石やらのちっちゃい障害用の補助排障器や台車にも排障器が取りつけられ二重、三重に守られている構造となっています。
また、上越・東北線の車両にはスノープラウ(雪かき装置)も取りつけられています。
このスカートの効果はかなりのもの。
これがあるおかげで重さ100キロ以上ある物も簡単にはじき飛ばせ、障害物をものともせず重大な事故を防ぐ新幹線になくてはならないものとなります。
技術の進歩で車体のデザインが自由に
最近の新幹線では障害物の衝撃を吸収して横に逃がす構造にしてあるものが主流。
車体のデザインが自由に出来る様になって昔の様なごついスカートである必要性が無くなってるんですね。
多くの人を乗せ命を守るために様々な工夫がなされています。
このおかげで日本では列車事故はあんまり起こらないです。
命を守るためにより良い技術、手段を日々考えてくれる方には頭が下がります。
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