反アパルトヘイト運動で逮捕
南アフリカ共和国第8代大統領、愛称はマディバ、タタ（父）。
南アフリカでは黒人は白人に差別されていました。
そんな状況に若くして疑問を持ったマンデラさんは反アパルトヘイト運動に身を投じます。
1964年に国家反逆罪で逮捕され終身刑の判決を受けることになりました。
ロベン島に収監されたマンデラさん。
石切り場での過酷な労働。奥行き２ｍの独房。とてつもない過酷な生活。そんな投獄生活が27年間も続きました。
けれど、マンデラさんは獄中生活の中でも希望を捨てることなく持ち続け、看守と交渉して環境を改善したり仲間に法律を教えたりと自分も経済や語学の勉強を続けました。
折れることのない不屈の精神は今でも尊敬を込めて見習うべき精神として、教育で逸話の一つとして教えられることに。
国民から広く支持され南アフリカ大統領に就任
1989年12月に当時の大統領フレデリック・デクラークと会談し、翌1990年2月11日についに釈放されることになります。
そして1993年12月10日にデクラークとともにノーベル平和賞受賞。
1994年、南アフリカ大統領として国民から広く支持され手腕を発揮していく事になります。
当時の南アフリカは不況、失業、犯罪やら経済的にも多くの問題を抱えていました。
解決するには黒人と白人が協力すること。就任してマンデラさんはいち早く大統領官邸に向かいました。
すると白人の職員が荷物をまとめて出て行こうとしていました。
マンデラさんはこう言います。
「皆さんの力が必要。私たちが努力すれば世界を導く光になるものと思います」
過去や憎悪からはなんも生まれない。マンデラさんの心からの訴え。
そう考えるマンデラさんは民族和解・協調を呼びかけます。
新憲法制定によるアパルトヘイト体制下での白人・黒人との対立や格差の是正、黒人間の対立の解消、経済不況からの回復として復興開発計画（RDP）を公表。
マンデラさんの思いは徐々に確実に周りに伝わっていく。
マンデラさんの願いがやがて4300万人の国民の願いへと変わっていくことになるんですね。
そんなマンデラさんも1999年に行われた総選挙を機に政治家を引退され2013年12月5日ヨハネスブルグの自宅で死去。95歳の大往生でした。
南アフリカではマンデラさんの思いは忘れることなく受け継がれ、南アフリカをより豊かで信頼される国へと成長させています。
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